宮之浦岳 (2日目 新高塚小屋から縄文杉、荒川登山口)


- GPS
- --:--
- 距離
- 23.3km
- 登り
- 1,936m
- 下り
- 2,618m
コースタイム
9:20 縄文杉
10:45 ウィルソン株
11:20 大株歩道入口
12:35 小杉谷
13:25 荒川口
天候 | 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
写真
感想
この日に南下していた梅雨前線が北上し、屋久島上空を通り過ぎるはずということは事前にわかっていました。新高塚小屋で宿泊している夜の間も雨は強くなったり弱くなったりを繰り返していました。朝までに前線が通り過ぎてしまうことを期待しましたが、そうはなりませんでした。皆さんが出発される午前6時から7時くらいにはかなりの豪雨となり、遠雷も轟いていました。
この日の日程は荒川登山口までですので予定行程は約6時間。帰りのバスは14:00が最初ですから、時間的には余裕があります。ほとんどのパーティーは出発してしまった後の8時近くまで小屋で様子を見ていましたが止む気配もないため出発しました。
意を決して出発してしまえば進むしかありません。雨水が苦にならないといえば嘘になりますが、薄暗い中、雨に打たれている木々の中を進むのは本当に「屋久島らしい」光景の中に自分がいることの心地良さを感じたのもまた真実でした。
ただ雨が強すぎてカメラが水没してしまいそうなため、写真があまり取れなかったのが残念ではあります。
縄文杉に到達すれば後は観光ルートに近い整備された道となるので安心です。大雨のため縄文杉で出会った方は3人ほど。渋滞する、という光景は想像できないような状況でした。
その後も雨は降り続きましたが、ウィルソン株のところでは一旦小康状態となり、一息つくことが出来ました。
大株歩道入口からはトロッコ道となります。起動の中に木道が敷いてありとても歩きやすい道。自分がトロッコになった気分でどんどん進んでいきます。
脇では安房川が大雨で増水して轟々と流れています。花崗岩の山ですから、その水は濁ることがなく、清らかな轟流という趣です。この水が屋久島の生命を育んでいるのだと新ためて感じました。
小杉谷集落跡を過ぎ、橋を渡ると、トロッコ道に敷かれていた木道がなくなってしまいました。枕木の間隔が歩幅とあわないだけでなく、枕木と枕木の間は水たまりとなっているものですから、歩きにくいことこのうえありません。ただこれが最後と力を振り絞り、荒川登山口には14:00まえに到着しました。
ところが!
登山口の建物で聞いたところ、大雨警報が発令されており、バス通る道路が通行止めになっているため、バスが来る見通しがない、とのことでした。
ショックではありましたが、具体的にどこかが崩落して通行止めになっているわけではないらしいし、屋根もトイレもありますし、まだ夜まで時間はたっぷりあるので腹をくくって待つことにしました。無線機をもったガイドさんたちが連絡をしてくれており、夕方にはバスが来るだろうことを伝えてくれました。
そのうちに山から人が続々と戻ってきて、登山口の建物は避難所のような状態に。約200人に人がバスを待っていました。
消防車に先導されたバスが来たのは18:00でした。
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